グッチ(Gucci) バッグ

バッグはグッチが何よりも情熱を注いできたアイテムであり、ブランドの顔とも言えるものです。

グッチは、1923年から、グッチォ・グッチという名のデザイナーによって掲げられたブランド名です。

フィレンツェに誕生したこのブランドは、世界で初めて高級ブランドというビジネスを成功させましたが、それは、やはりイタリア人の職人気質が根底にあってこそと言えます。

人々が高級品に求める原価以上の価値や、使いやすさの追求、素材へのこだわりといったもの、そして顧客からの信頼が積み重なり、グッチというブランドは誕生したのです。

グッチがブランド設立からこだわり続けたのは、まさに使いやすく、丈夫で、美しいバッグでした。

グッチからは、数々の伝説的なバッグが誕生しています。

例えば、創業後まもなくから生産されたバンブーバッグです。

20世紀も半ばになると、世界は第二次世界大戦に突入し、物資の不足が始まります。

経済制裁を受けたイタリアでは皮革の入手が困難となり、特にファッションのような贅沢品に物資が回ってくることは稀になりました。

そこで、グッチは、輸入に頼り不足していた皮革の使用量を減らすため、もち手を竹に変えます。

材料不足の苦肉の策であったこのバンブーバッグは、あっという間にブランドの顔となり、今でも歴史的なコレクションとして存続しています。

他にも、全アイテムを通して定番となっているGGパターンは、60年代頃から登場します。

もとは、今のようなダブルGのパターンではなく、イニシャルが簡潔にデザインに登場していただけでした。

これは、ブランド創業当時から、品質保証のために、デザイナーの名前を製品に刻んでいた名残もあるかもしれません。

GGパターン以外にも、シェリーラインや、50年代にタンレザーのバッグと一緒に登場するホースビットモチーフなど、グッチはブランドを代表するアイコンに恵まれます。

それは、過去にそれだけ、印象的なバッグをグッチが輩出しているからに違いありません。

グッチのバッグに対する情熱は、現行コレクションにも反映されています。

使いやすさが何より優先されているのです。グッチのバッグで大半を占めるのは、トートタイプや、昔ながらのボストンタイプです。

見た目のデザインだけに惑わされないで、機能も重視されているために、このような形に行き着いていると言えるでしょう。

また、最近の特徴として、価格に幅を持たせて設定しているところもあります。

最高級のものを提供するというブランドの根源に加えて、より幅広い顧客のニーズに応えるため、低価格層の商品開発にも着手しています。

このため、昔のように、必ずしも手の届きにくいものというわけではなくなってきました。

もちろん、本当のグッチのバッグがそれで全てわかるわけではありませんが、ブランドの良さを知るには調度良い機会となることは確かでしょう。

このブランドをあまり意識したことがなかったという人は、是非、バッグからそれを実感してみてください。