フェラガモ ヴァラ

フェラガモといえば、リボンモチーフのヴァラが真っ先に思い浮かびます。フェラガモは、イタリアを代表するファッション・ブランドで、創業者のサルヴァトーレ・フェラガモの名がブランド名となっています。

サルヴァトーレ・フェラガモは、わずか11歳で靴屋を開業し、15歳の時には渡米、ハリウッドのラスパルマス通りに「ハリウッド・ブーツ・ショップ」を開店させます。

ハリウッド・ブーツ・ショップは映画女優から高く評価され、サルヴァトーレは「スターの靴職人」として名声を集めました。アメリカ時代のサルヴァトーレは、足を痛めない靴を製作するため、南カリフォルニア大学で解剖学も修めています。

イタリアに帰国したサルヴァトーレは、1928年、フィレンツェで「サルヴァトーレ・フェラガモ」を創業しました。

顧客には著名な映画女優も多く、オードリー・ヘプバーンやブリジッド・バルドーもフェラガモの靴を愛用していたようです。

また、サルヴァトーレも彼女達のためにオリジナルの靴を製作しており、オードリーのために製作したバレリーナシューズは、フェラガモの代表作ともなりました。

1978年、サルヴァトーレの長女がデザインした「ヴァラ」はフェラガモの定番商品となり、日本では1980年から1990年代にかけて、類を見ないほどの大流行となり、一世を風靡しました。

上品で可愛らしいリボンモチーフのついた低めのヒールは、正統派OLやお受験ママの間で絶大な人気を誇り、女性達の集まるところ、ヴァラがずらりと並ぶ光景も珍しくありませんでした。

女性ファッション誌でも度々特集が組まれ、当時、OL憧れの的であった人気モデルが、私物のフェラガモのヴァラ100足を紙面で公開し、大変な話題を集めたこともありました。

国内の直営店はもちろん、国際空港の免税店や海外のショップにも日本人女性客の姿が目立ち、世界各地でヴァラのパンプスは売り切れが続出するほどでした。

ヴァラはパンプスだけでなく、バッグや財布、カチューシャやバレッタなどのヘアアクセサリーなどの小物も人気のアイテムでした。

カチューシャを留めた巻き髪スタイルも流行り、バッグ、パンプスをヴァラでコーディネートするファッションは、当時のコンサバOLの王道でもありました。

フェラガモのヴァラは、見た目の上品さはもちろんですが、足に馴染みやすく、長時間履いても疲れないことも人気の理由でした。

一歳旋風を巻き起こしたヴァラも、現在ではすっかり落ち着きましたが、結婚式や子供の発表会、ちょっとした学校行事などの正統派スタイルとして、今尚、安定した人気を誇ります。