フォーエバー21(FOREVER 21) 春物

アメリカの人気ファストファッションストアーであるフォーエバー21が、日本で初登場したのは今年の4月のことで、丁度春物や初夏物の商品が動き出している時期でした。

フォーエバー21の1号店は原宿で、くしくも最大の競合店であるスウェーデンのH&Mが隣にあるというロケーションですが、フォーエバー21のオープン当初のこの周囲は大混雑となり、テレビのニュースでも取り上げられていました。

フォーエバー21は、短サイクルの展開を可能とする、独特のOEM型生産方式を約2000社と契約しており、低価格ながら、そのファッションレベルには自信を持っています。

何しろ彼らの短サイクルは「毎週やって来るお客様に毎週違う商品を見せることができる」というレベルであり、ファッショントレンドについてもブレのないことで定評があるのです。

フォーエバー21は、日本でのデビューは春物と夏物のタイミングだったわけですが、連続的に次々と商品が登場してくるので、その商品を投入していけばいいわけです。

これが梅春物や盛夏物の時期でも問題はありません。

従来のアパレルメーカーの方法であれば、2009年の4月に店頭展開する商品は、2008年の4月頃に企画構想検討を行い、6月にファーストサンプル、7月に商品企画決定、9月に展示会を開催し受注活動をします。

その後10月いっぱいで生産計画を立て、年明けから春物を販売店舗へと納品していきます。

盛夏物は11月頃に追加展示会も行いますが、このように約1年前から動いているものでした。

ところがSPA方式のユニクロなどでは、自らが販売するため展示会を開催しての受注活動はありませんから、その分3カ月程度は開発期間が短縮されるのです。

更に、企画した商品は必ず店頭に並ぶのでロスもなく、販売実績に応じて追加生産もできます。

販売を店舗に依存するメーカーは売れていても追加注文が来るまでは勝手に生産ができません。

ちなみに従来型では、春物の納品は1月~3月がピークとなりますが、実際の需要時期は4月~5月となっており、ここでもロスが生じているのです。

SPA方式が勢力を伸ばしている背景にはこんな理由があるわけですが、フォーエバー21のOEM型の場合は約2000社の企画生産がそれぞれ提案する商品を次々採用していく方式なので、もっと開発期間が短くなっています。

その上、アイテムやデザインバラエティーも豊富になります。

約2000社の契約メーカーは2008年の秋に行われたパリ、ミラノ、ニューヨークで開催された2009年春物夏物コレクションも見ているかもしれませんが、彼らはそれぞれその一部を参考に得意のアイテムに限って企画をするので、生産化までも非常に短くできるわけです。

フォーエバー21のブランドラインは、メインの「Forever 21」、ユニセックスの「Heritage1981」、大型フラッグシップ店舗用の「XXI Forever」、女性向けアクセサリーの「For Love21」、その他「Gadzooks21」、「Reference」、「Twelve by Twelve」、「Faith21」など多岐に亘る展開ができるのも、この生産方式のためとなっています。

原宿店に訪れた人はそのバラエティーに驚き、低価格に驚き、大好評となったわけです。

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